2021年 10月 01日
幽門狭窄における幽門拡張手術 |
稟告経過の概要です。2か月齢位のホルスタイン雌牛
鼓脹との稟告。
初診時より胃カテーテルにてガス抜去不可。ガスナインやメトクロで加療するも哺乳後2時間ほどで鼓脹繰り返す。
第4病日にて胃カテーテルによるガス抜去不可、下腹部膨満、左部Ping音を聴取したため、第四胃幽門狭窄を疑い手術実施を決める。
前日断乳をしてもらい手術当日にエコーにて狭窄部位の術前確認を試みるも消化管内容物が無いため狭窄部位の特定不可。開腹にて目視することに。
開腹し狭窄部位を目視確認したため、幽門形成術を実施。
手術内容は狭窄部を消化管長軸に対して7㎝ほど水平切開し、縫合は消化管長軸に対して垂直方向に粘膜を貫通しないように漿膜-粘膜下組織間を単結紮繰り返す。
縫合後に内容物漏れがないか確認し閉腹。
術後4日目の現在は採食排便ともに異常なく鼓脹症状消失したため完治とした。
子牛で左下腹部の膨満、ガス貯留(第四胃食滞様)の所見が見られた場合、幽門狭窄を疑ってみて下さい。
宗谷中部診療所のO獣医、貴重な症例ありがとうございました。
by umibenokuma
| 2021-10-01 09:46
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