2022年 08月 11日
宗谷北部から暑中見舞い その1 |
宗谷北部家畜診療所から写真がアップされてきました。宗谷の夏は短いです。お盆を過ぎたら例年は、秋の気配も漂いますが、今年は夏は暑い予報でした。9月も暑くなるらしいですが、当たるでしょうか?
コメントは「双子の子宮捻転」でした。子宮捻転も双子になると、難しさがレベルアップします。子牛が2頭もお腹にいては、母牛を転がしても、なかなか治りません。今回は帝王切開になったようです。で、写真を撮った、あなたは誰?あせる同僚獣医師を尻目に、余裕がありそうな人がいたようです。でも、これも大事です。みんな一緒に、帝王切開だぁと慌てると、ミスもでます。見落としもでます。みんなが、暑さに負けて、手術で疲れ切ると、大事な手術道具をしまい忘れたり、落としたり、冷静に全体を見る人は、非常に大事です。さぼっているわけではありません。
その1は、難産です。暑い中、術衣やら、難産カッパを着こんで、皆さん、汗だくでがんばっています。
コメントは「でんい*2」でした。深夜、暑い夜の難産でしょうか。双子で、2頭とも殿位。お尻からきていたのでしょう。まずは、飛節に手が届くのか、次は球節に手が届くのか、次は、手が届いても窮屈な骨盤の中で子牛の足を整復できるのか?木の板で立派な台を組んでもらって、上の方から、必死に子牛の肢にアプローチしています。

たった1センチの腕の長さの差でも、指先が触れるか、触れないかは、ゼロか、イチではなくて、ゼロと100の差があります。触れることのない1センチ先に、そこに子牛の肢があるのか、ないのかで、次の予定する対応が変わります。文字通り、彼は汗だくです。腕も、パンパンになり、握力も落ちます。それでも、うまくいった、何とかした、農家さんにありがとうと言われた後は、臨床獣医師の醍醐味を感じます。

by umibenokuma
| 2022-08-11 22:02
| 獣医さんのお仕事
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