2024年 09月 18日
バーチャル往診随行:後躯の保定編 |
後肢に筋肉注射をしたり、直腸に手を挿入したりする際に、牛が後躯を左右に振って処置がうまくできない時の保定法をご紹介します。

『牛に安心してもらおう編』でお話しした理由から、ミルカーの取り付け口があるAの場所で保定する事にします。

立っている場所とは反対の方向へとグルッと尾を回します。

直腸検査をするなら尾を坐骨結節の上に置き肛門周囲に手を挿入するスペースを確保します。

この方向で尾を回すと、牛は後躯を矢印方向に動かそうとします。先回りしてA地点に人がいますので、これで左右に動かなくなります。

また、膝壁(しっぺき)と呼ばれる部分を上に持ち上げると牛は後肢を挙げずらくなります。ここまで出来れば筋肉注射の難易度はかなり下がります。もちろん、人より牛の方が力は強いので、この保定ではおとなしくさせ切れない牛もいます。『この牛は肢を挙げるから胴締め(と呼ばれる道具)をしてあげるよ』と言ってもらえる時もあるでしょうし、あまりに腰を振ったり肢を挙げるようであれば頭部を保定して頸部に注射をします。その際は注射に意識が行き過ぎて糞まみれの長靴で食槽に入ることの無いよう、長靴を洗ってから行います。術者も保定者も怪我をすること無く処置を終えられるよう、意識して仕事をしています。
農家さんが撮影してくれた動画をもとに投稿を作成しました。いつもご協力ありがとうございます!

by umibenokuma
| 2024-09-18 08:00
| バーチャル往診随行
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