バーチャル往診随行:子宮脱だ!パート2編 |
『和牛の子宮が全部出てしまったので診てください』と往診依頼がありました。さあ、急いで往診に向かいましょう。
到着すると牛は伏臥し活気もありません。起立不能であれば吊起が必要ですが牛舎構造的に直ぐには出来きません。ひやりとしましたが、近付くと直ぐに起立してくれました。

前回このブログに子宮脱を紹介する際にネットであれこれ検索していると、ビニール袋を用いていとも簡単に整復する動画
に辿り着きました。大きなビニール袋を折りたたんで使ってみたところ楽に整復出来たので、診療所の若い獣医師にその話をすると既に知っていて『早く教えてよ!』となりましたが『鮭袋を使っているらしい』との情報を得ました。釣った鮭を運搬用に入れるビニール袋が市販されています。厚みもちょうど良く使い易そうです。LLサイズを購入。2年越しでチャレンジする機会が訪れました。

鮭袋を被せると少し長さが足りず子宮先端が露出してしまいました。この状態で外陰部付近の鮭袋を中に入れようとすると、鮭袋だけがずれて子宮先端が より露出してしまいました。気を取り直し、子宮先端を鮭袋で包み押し込んでいくと、するすると子宮が腹腔へと還納されて行き、あっという間に整復できました。手だけで押し込む場合、子宮がぐにゃぐにゃで腹腔に入れるのに難儀するのですが、鮭袋がある事により力が四方八方に抜けずに腹腔の目的方向へのみ押し込めました。一度使うと『なるほど!』と腑に落ちていただけると思います。
補足です。動画のビニール袋に習って鮭袋が筒状になる様に片方を切っています。一番最初にやった時、子宮の大きさに合わせてビニール袋の大きさを調整しましたが片方を切るのを忘れました。すると、途中まで順調でしたが最後もう一息で入り切るところでビニールがパツパツになってしまいかえって入れ辛かったです。ビニールの両方とも口が開いた状態なのは意味がある様な気がしています。2回しかやった事がないのでご参考まで。
子宮脱は整復するのが大変です。鮭袋を“お守り”として診療車に必ず入れておきます。今は鮭釣りシーズンではないので近くのお店で見つけられない方はお声がけください。
子宮脱いろは↓
尾椎硬膜外麻酔↓
ビューナー縫合↓

(浜頓別町5月)
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