コツを教えて!ビューナー縫合編 |
腟脱の症例(バーチャル往診随行:膣脱編)を以前ご紹介しました。コンスタントに閲覧してもらえてるので、少し補足します。
牛にとっても人にとっても安全に作業を終える為に意識している事があります。まず適切に保定します。頭絡(もくし)をつけてもらい、柱などに保定します。これにより後駆を左右に振りずらくなります。必要に応じて起立を維持できる量の鎮静剤を全身投与。その後、尾椎硬膜外麻酔(バーチャル往診随行:尾椎硬膜外麻酔をしよう編)を実施します。これらにより牛を不動化する事ができ、牛は痛みを感じず、蹴られもしないので我々も安全に作業を進められます。ビューナー縫合は、現場で行う手技の中で最も痛々しいものの一つだと思います。農家さんには『(外陰部周辺を示しながら)ここら辺が麻酔された状態で針を刺しますので』『苦手でしたらあまりご覧にならない方が良いかもしれません』とお声がけしてから処置をしています。麻酔は大切で、痛そうな処置だけれど『きちんと麻酔してもらえてるんだ』と思ってもらえれば農家さんの安心感にも繋がるはずです。

ビューナー針は先端を研ぐ事ができますから、切れ味良く準備しておきます。針の先端は少し湾曲しています。写真左側の様に先端が内側を向く様に刺入していくと、途中で膣内に突き抜けてしまったり、どうしても膣粘膜下ギリギリのところを針が通りがちで縫合が弱くなりかねません。処置後しばらくして膣が裂けてしまうかもしれません。陰門周囲の深層にテープを通したいです。写真右側の様に針の先端が外側を向く様に刺入していくのがコツです。この状態で背方へと深部の結合織を貫通させていき、最後の方は針先の向きを変え星印の部位を目指し貫通させます。星と星の間隔は離れすぎない様に、目安としては3センチ程でしょうか。あまり距離があるとテープを結んでも背側にテープが常時出てしまうので、汚れやすくなってしまいます。鎮静剤を使用している場合は処置が終わったら拮抗薬を必ず投与します。牛がふらついて転倒したらいけませんし、隣に農家さんがいらっしゃれば怪我をさせてしまいます。リスクを最小限にする為にできる手順は確実にこなして作業を終える様にしています。
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